アクリル管によるYoshii9もどき

先に塩ビ管によるYoshii9もどきを製作したが、よく言えばホールトーン風で気に入ってはいるが、やはりじっくり聴き込むにはまだまだ役不足の印象。
音が柔らかいってことと、疲れないと言うことは別。
軽くて輪郭のしまった、それでいて疲れない音・・・と言うのとは残念ながらほど遠く感じる。

その後、アルミ管で作ったminiサイズの方は塩ビ管の欠点と思われた筒臭さや音のもたつき、輪郭の甘さは消えたものの、やはり聴き込むには役不足。

いっそ、アルミホーニングパイプを使おうかとも考えたが、これだと2本で¥30,000もの出費になる。
さすがに、僕の財布事情を考えるとそんな材料買う余裕もない。

そんなとき、ネットのアウトレットサイトを見てると、アクリル管でドンぴしゃサイズの物が1本¥2,700で出てるじゃないか。 在庫は2本だけ・・・・・こりゃあ、買うしかないでしょ。

直ぐに注文してしまった。
さあ、今回は少しは気を入れて作るぞ・・・・と。
いざ、品物が来ると幾つかのアイデアが浮かんで来たので、今回はそのアイデアを実行してみようと言うことになった。

構造
基本的な構造は塩ビ管の時と同じだが、以下の点がちと違う。

1.インクリーザーに、より深くアクリル管を差し込む。
2.インクリーザーとアクリル管の隙間に石膏を流し込む。
3.吸音・制震に扶養ゴムのカームフレックスを使用。
4.仮想グランドは全ネジ+鉄筋(2本)として、
  カームフレックスを螺旋状に巻く。
5.SPユニットはFostex FE-83E を使用。

通常、筒はインクリーザーの絞り部分までしか差し込まないと思うが、これを右図のようにもっと深く差し込み、筒とインクリーザーの隙間に石膏を流し込む。 

以前、クリスキットのマルチセルラホーンを製作した時、航空ベニア製のホーン間のデッドニングに石膏を使用した経験から、同じ方法でインクリーザーの制震をしてしまおうと言うのが狙い。

仮想グランドにカームフレックスを螺旋状に巻いたのは、Yoshii9の断面を見ていて、表面が凹凸になっている事に気付いた。
ひょっとして・・・・と思い、このような構造とした。

筒を支える方法はLアングルとMDFを使用。
脚は塩ビキャップを買ってきて、中にパテを詰め、固まる前に木ねじを埋め込んでしまう。 これで、パテが固まればMDFにしっかりネジ留め出来るって訳で、この方法は塩ビ管の時と同じ。

石膏を流し込んだ様子 脚部組み付け状態 ユニットのセット状態
カームフレックス 完成したユニット部分 完   成