アウシュビッツ強制収容所(基幹収容所)の入り口と、持ち主のいない何百、何千というカバン、靴、そして女の人の髪の毛が展示されている。

門の上に掲げられているARBEIT MACHT EFREI、「働けば自由が得られる」というスローガン?がむなしく見える。(写真では見づらいが)

ナチスドイツがポーランド南部の小さな町、オシフィエンチムにこの収容所を建てたのは1940年頃。 その翌年には、この施設だけでは処理しきれなくなったためか、収容能力が10倍もある新たな施設(ビルケナウ絶滅収容所)を、3km離れたブジェジンカ村に建設する。
このような施設は、モノヴィッツ労働収容所なども含め、大小多くあったという。

健康で労働に耐えられる人は労働収容所へ送られたが、9割の人達はガス室や銃殺で殺害された。 更に、殺害された人の脂肪から石鹸、骨から肥料、髪の毛かたは繊維が作られていたと言うからゾッとする。 映画、『ソイレントグリーン』の世界を彷彿とさせられる話しだ。

これらの遺物は決してドイツだけが残した負の遺産ではない。
人類全てが、正面から受け止めなければならないものの筈だ。