地下宮殿(バシリカ・シスタン)

  


地下宮殿と言っても、鏡のように光っている床は実は水。
この宮殿と呼ばれる遺跡はイスタンブールにある東ローマ帝国の地下貯水池だ。

東ローマ帝国の皇帝ユスティニアウスによって現在の姿にされたこの貯水池の大きさは、138×65m・高さ9mで大理石の柱と煉瓦で作られている。
地下貯水池なのにこの美しさ・・・・コリント式の円柱を見ているとまるで神殿か、本当に宮殿のようだね。





これは柱の台座に使われたメデューサの頭像。
天地逆さに据えられているのは別に何の意味もないらしいが、上の写真からは想像できないずさんさ、適当さだ。

メデューサと言うよりゴーゴンの方が僕にはピンと来る。
小さい頃、マンガ本にこのゴーゴンのことが出ていて、そこに描かれた彼女の顔がとても怖かったことを覚えている。 しかも、その女の顔を見入ると、見た人は石になると言う。

メデューサには二人の美しい姉がいて、もともとは彼女も姉達同様に美人だったとか。
しかし、その容姿のことで女神アテナを冒涜したため、その怒りに触れて醜い姿にされたのだとか。 やがて、心まで醜くなり、人々を苦しめたためペルセウスに退治される。

この写真を見るとなんだか彼女が可愛そうに思えてくるな。