キンデルダイクには18基の風車がある。
どれも18世紀に造られたものだが、残念ながら、現在では夏場だけ稼動している。 
勿論、その目的は干拓や粉ひきなどの産業利用ではなく、観光目的。

タケちゃんがここ、キンデルダイクを訪れたのは12月だから、当然、この風車群の風車は動いていない。 風車の羽が十字架の形で停止されていることから、これらの風車は休止状態である事がわかる。

キンデルダイクは、アムステルダムの南西にある小さな村。 

僕はこの村には行った事が無く、風車はフォーレンダムとザーンセ・スカンスで見た。
今度オランダへ行く時はキンデルダイクへも行ってみたいね。


 この写真に似たような風景が広がるフォーレンダムを、この写真を見ていて思い出した。
 それから、僕の父の生家にあった水車小屋の事も思い出す。 親父の生家は、僕が小学生の頃で築240年と謂われていた、茅葺きの大きな家だ。 その家の近くの小川に小さな水車小屋があって、僕が小学校5年生位までは動いていた。 実際に米や色んなものを挽いていたのを今でも覚えている。
 小川のせせらぎの音と、水車がギーって音を立てて回る音、それにトントントンって、幾つかのきねのようなものがまるで間が抜けたピストンエンジンの駆動のようにのんびりと動いていた。
 僕はその場所が大好きで、この家に行くと決まってこの水車小屋の中で多くの時間を過ごした。 この写真を見ていると、その頃のとても懐かしい想い出が鮮明に蘇ってくる。 

 産業技術の発達で、もはやこのような風車や水車の出番は観光用以外に無くなってしまったけれど、例えば、近代的な工場を観光目的で見学しようとは思わない。 産業道具が一つの美として(最新の機械が美しくないとはいわないが)存在出来た時代ってなんかね、憧れてしまう。
 無理なことなんだろうけれど、最新の産業機器の中で、このような道具達を現役として生かしていく事は出来ないんだろうか。