Elgin 1920

            




チッチッチッチッ・・・・・
1920年にこの時計が出来て以来、絶え間なく刻んできたであろう、
この乾燥した音が僕は大好きだ。

広大なアメリカの大地を力強く駆け抜けていく機関車。
そして西部劇でお馴染みの列車強盗との銃撃戦、駅では列車の到着を待ちわびる人々の姿。 その中に、このような懐中時計を手に時間を気にしている駅員の姿があったのだろうな。

この時計は、そんな駅員が持っていた、所謂、鉄道時計ってやつかも知れない。 時計屋さんによれば銀無垢のケースに風防ガラスも昔の物(多分オリジナル)が付いているそうだ。 なんでも、当時は眼鏡に使うガラスを風防に使っていて、この時計に付いているのはそれらしい。
写真では完全な透明に見えるこの風防ガラス、実際は飴色をしている。
写真では黒く写っているが、針はブルースティールです。

この時計は僕の誕生日に長女がプレゼントしてくれた物。
と言っても、選んだのは僕なんだけど、彼女も懐中時計が大好きと言うこともあって、彼女の予算をちょっとオーバーしたものの、いい物を手に入れたものだ。 時計は現在も快調に動いている。

時計に付けてあるチェーンは現代物で、このチェーンにロンドン時代使っていたコインをぶら下げてあります。 このコインは本物です。