LONGINES

誕生日のお祝いに子供達と家内から送られた懐中時計。
ロンジンのフルハンターケース(Silver 0.900)で、機械はイングリッシュレバーとアンクル脱進器の折衷型。 剣引き(レバーセット式)なので、時刻を合わせる時は4時過ぎの位置に隠れている小さなレバーを引き出した状態でリューズを回して合わせる。

多分、100年以上は経ってるだろうけれど、一度ゼンマイを巻けば40時間近くは元気に動き、日差もほとんど無いレベルなのには驚かされる。 この時計が僕の手に入った時は、日差20秒程度だったが、メンテ歴が分からなかったのでOHに出した。 2週間後、時計が帰ってきたときには日差が殆ど気にならないレベルに調整されていた。
時計店の方によれば、風防はとても薄いガラスで、今ではとても貴重な物だとの事。
僕はてっきりプラ風防だと思っていたので、嬉しい反面、時計を万一落としでもしたら、この薄いガラスば割れるだろうなあ・・・・と思うと、普段使いにはちと怖い。
でも、この乾いた機械音を聴いてると、やっぱり毎日使いたいなあ。

因みに、ハンターケースと言えば、片手で取り出して親指でリューズの頭を押して蓋を開けるシーンが頭に浮かぶ。 ところが、ケースが銀や金の無垢ものは材質が柔らかいので、蓋と蝶番の保護の為にも、開ける時は左手の親指で蓋をそっと押さえながらゆっくりと開く。 締めるときはリューズを押した状態で蓋を閉じ、完全に閉じた後でリューズから親指を離す。
片手で格好良く開閉するのは、硬いケースの場合だけにした方が良さそうだ。