タ イ
 2013



25年ぶりに再会したWat Phoの涅槃仏である。
僕は無宗教人間であるが、昔から神社仏閣、教会(宗教宗派に関係なく)が大好きだ。
25年前に一度訪れた場所なんだから、違う所へ行けば良さそうなんだが何故かこの仏様に足が向いてしまう。

Wat Phoは「菩提の寺」と呼ばれる王族の菩提寺のようなお寺で、プラナコーン地区、王宮の隣に位置する大きなお寺だ。
仏塔のカラフルなモザイクは中国陶器の破片というから、いったいどれくらいの陶器が使われたのか。


大きな寺院の近くには沢山の仏具店があるのだが、こんな大きなサイズの仏像がいたるところに展示されている。
Wat Pho近くの花屋通り。
通り中花の匂いがぷんぷんする、まるで花のトンネルのような空間が何百メートルと続く。


BTSのサイアム駅とチットロム駅の間で見かけた風景。ダンサーはさしずめ巫女さんってところか? 巫女さん?いやダンサーも人の子・・・・朝から晩までやってりゃ疲れるわな。


王宮の川向にあるWat Arun「暁の寺」。
前回は船でこの寺に行ったが、今回はパス。25年前と変わらぬ風景があった。
チャイナタウンにあるクロントム市場。
様々な工具から電気部品、機械部品など所狭しと売っている。とにかく広くて楽しい場所だ。

チャイナリスクによる影響もあって、多くの邦人企業がASEAN諸国に生産拠点を移す動きが加速化している。このタイもその例外ではなく、多くの企業がこの国に新たな生産拠点を移している。
何が目的で生産拠点を国外に移すのかにもよるが、もし生産コスト削減を考えるのであれば、その恩恵の裏で、それなりのリスクを覚悟しなければならない。
この国にも様々な問題、リスクが存在するが、今のところ国王と言う歯止めが効力を持ち続けている。

クロントム市場とその周辺に多く存在する機械工具の卸屋さんの活気をみていると、物造りの拠点は日本からこれらの国に加速度的に移って行くのだろうと思う。
秋葉原のラジオデパートが無くなったことを残念に思う僕にとって、この市場の活気はうらやましくすら思えてくる。

マーケットといえば、クロントゥーイ市場(こちらは、バンコク庶民の台所をささえる超巨大市場だ)も散策してみた。我々日本人の感覚からすれば衛生面で??もあるし、様々な香料や素材の匂いが強烈だが、僕にとっては遠い昔の記憶を呼び起こしてくれる懐かしい空間。薄暗いマーケットの中をぶらぶら歩いていると、人々の息吹がガンガン伝わってくる。

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