IMCO  Junior

ライターという商品に貴方は何を求めますか?
ただ火を点けるだけの道具? それとも工芸品のような美しさ?
美しさと一言で言っても、火を点けるための道具である以上、その美の意味するものは機能美であったり、形としての美しさであったり、動作音であったり(このライターはカシャって結構派手な音がする)、はたまた手の中にしっくり馴染む感触美??であったりする訳です。

日本(ライターはオーストリア製)での販売価格、僅か600円のこのイムコ ジュニアはブリキを折り曲げて作ったようなペコペコで軽い物です。 にも拘わらず、僕はこのライターがとても好きだ。
点火するかしないか・・・・お神籤でも出来そうな程の点火性能。
一発で点火すると、何故か嬉しくなって、今日一日、何かいい事ありそうな・・・・・まあ、このライターの魅力について、ちょっと耳を傾けて・・・・いや、目を凝らして下さいな。
※ちょっとした調整で点火率が飛躍的にアップする事に気付きました。 方法はここを見てね。

まずはその格好

IMCOのトレンチライターが当初、ライフルの薬莢を利用して作られていたことがあるって話を思い出して下さい。 そして、左の写真を見てみると、男なら「あー、成る程ね。」って思いませんか?
そう、バーナー部を覆うカバー(蓋)の格好がまるで薬莢のようでしょ。 真ん中の丸い部分(薬莢なら雷管にあたる)はしっかり別パーツです。 このパーツはバーナーを覆うカバーですね。

尚、左端 のColt GM は本物ではありません。

そして構造
このライターの特徴の一つに、メンテナンスの容易さってのがある。 何せ、オイルタンクは簡単に引っこ抜けるし、(抜いた状態でローソクのように使ったり、パイプに火を入れるのにも便利だ。)発火石の交換も道具無しで簡単に出来る。

左のような状態にするのに5秒もあれば十分。
ちょっとマニアックな感じもするけど、機構部のカバーをしてしまえば、すっきり洗練されたフォルムに早変わり。 この機構部、なにやらオートマチックガンの様にも見える。