スピーカーエッジの張り替

きっかけ

 「息子がUターンで帰ってきたが、愛用のステレオセットを置く場所が無いし、故障もしているようなので、もし直せるようなら差し上げますが・・・・・・・」と言う話を近所の方が持ってきてくれた。 話によれば、結構オーディオマニアな息子さんのようで、クラシックを主に聴いてられたとか。
 もし僕がいらないようなら、セットは全て粗大ゴミとして出してしまうのだそうだ。
それでは、と早速そのお宅にお邪魔してみると、物置にそのセットは保管されていた。
なになに・・・・アンプはヤマハのA−2000・・・・と、これは当時20万円程したアンプだ。 スピーカーはパイオニアのS−180Dと言う3-Wayのバスレフ。 それにアナログ・プレーヤーはヤマハのGT−750ときている。 他にもあったが、僕が使うとすれば1階のリビングに置くサブセットとしてで、主なソースはTV、そう、映画鑑賞用とCDにチューナー程度。 充分過ぎるクオリティーだ。

 これらの機器を頂くことに決め、運搬カートまでかりて家まで運んできた。
なにはさておき、取り敢えず現用のサブシステムと繋ぎ替えて音だし。  
アンプのスイッチを入れると、しっかり電源ランプに灯がともり、他の表示灯も灯っている。 これはいけると、現用CDプレーヤーに繋いで演奏を開始する。 ゆっくりメインボリュームを上げて行くとしっかりと音が出るではないか。 と思った直後「おや?」、低音がまるですかすかだ。 原因はアンプかと思ったが、いや違う、スピーカーだぞ、これは。
エッジの影も形も無い

 スピーカーのサランネットを外した僕は、あっと驚いたね。
何と、ウーファのエッジがものの見事に、影も形も無い。 それも、両方のスピーカー共に。
lこれじゃあまともな音など出るハズがない。 フラフラコーンなんて言葉を聞いた事があるが、こりゃあフラフラもフラフラ・・・話にならない。 「しまった、ちゃんと見とくんだった。」

 「後悔先に立たず」って言葉を何度、これまでの人生で味わったことか。
今更悔やんでも仕方の無いこと。 いまさら、やっぱり要りません等といって返す訳にも行かないよなあ。 と、「まてよ、そういや東京にいた頃、オーディオ誌でエッジをセーム皮に張り替えます。」なんて記事があった。 張り替え後の写真を見た事があるが、4枚に分けてエッジを張り替えていた。 玄人に出来る事なら、やり方次第で僕にも出来る筈だ。 第一、エッジを張り替える程度の事なら、おおよそハイテクなんてものじゃあ無い。 何とかなる筈。
 まずはインターネットで検索してみると、アメリカの会社でスピーカーの部品を販売している会社がある。 エッジもしっかりあって、いろんなサイズがラインナップされているし、価格もそれ程高くもない。 30cmユニット用でも¥2,000〜¥3,000程度か。 でも、送料を載せると結構な価格になる。(今では秋葉原のコイズミ無線でセーム皮のセットがあるらしい。)
 冗談じゃない、もっと安く、しかも今日明日で何とかならないかと考えた。
セーム皮・・・・・・・そうそう、まずはオートバックスでんがな。 洗車後の水拭き用にセーム皮を売ってた筈だ。

 思い立ったら実行。
昼食も摂らずにオートバックスに行くと、あるある、30cmのスピーカーのエッジなら継ぎ接ぎなどしなくても、一枚物で出来るサイズのセーム皮がある。 しかも値段は1枚千円ちょっと。 2枚買ってすぐ家に帰る。

 さあ、これからどうする。
作業編をご覧下さい。