クランプアップタワーのプーリー交換

プーリー交換

万一、この記事をご参考に同様の作業をされる場合はご自身の責任で作業を行ってください。
また、危険性を伴いますのでいかなる質問にもお答えできません。
同じ事をされて万一、何らかの事故に遭われても当方では一切の責任も負いません。(当たり前の話ですが)
少しでも不安のある場合は作業を行わない事をおすすめします。


用意する物:
交換用プーリー(2セット)、太さ10cm×1mの木材(強度のある物)、直径16mm×30cm程度のボルト、プラスチックハンマーか木槌、ペンチかプライヤー、レンチ、モリブデン入り耐水グリス、モリブデン含有オイル(愛知タワー指定のニチモリ製)、ウエス、軍手。

1. タワー下段3方についている安全柵を取り外す。
2. タワーをアップさせ、最下段ユニットの底が制御BOXの上20cmあたりの位置に来たら停止させる。
3. 用意した木材を写真.1のようにタワーに挟み込む。(僕は念のため2本使いました)
4. タワーをダウンさせるとタワー最下段が木材の上に乗っかり、その後ワイヤーが緩んでくる。
プーリーを取り出せる程度まで緩んだら下降を停止させる。
5. 木材の状態を確認して安全性を確認する。
6. プーリーを留めている軸の割ピンを外す。(結構堅いです)
7. ボルトを軸にまっすぐ当ててハンマーで叩くと軸が抜ける。(写真.2)
ボルトを当てるのは割ピンの付いていた側からでないと軸は抜けません。
僕の場合、毎月給油しているので簡単に抜けましたが、抜けにくければ先にオイルをスプレーしておくと良いかも。
8. プーリーと塩ビのスペーサー、金属製のスペーサーを外す。
9. 新しいプーリーにスペーサーを載せ、スペーサーの中や周辺にタップリモリブデン含有耐水グリスを塗りつける。
特に塩ビスペーサーの内側はびっしりグリスを詰め込む。
10. プーリーを取付位置に戻し、軸を割りピン穴のある方から差し込む。
グリスをタップリ塗ってあると、プーリーを垂直に立ててもスペーサーは落ちないので一人でも作業は可能です。
11. 割ピン穴に釘(割ピンではなく釘が付いてきました。この方がしっかりしているようです)を通し、先を曲げて抜け落ちないように処理する。(写真.3)
12. もう1個のプーリーを同じ要領で交換。
13. ワイヤーを下方に引っ張って、上に付いているプーリーからワイヤーが外れてないか確認する。
14. ついでに、ウインチのドラムにモリブデン含有耐水グリスをタップリ塗布する。
15. タワーをアップさせるが、ドラムに巻かれたワイヤーが緩んで巻き乱れがおきているので、ワイヤーを上方に引っ張り上げるようにして巻き乱れが無いようにしながら巻き上げていく。 ワイヤーにささくれがあったりすると危険なので、出来れば革手袋をするのが良いようですが、僕は軍手でやりました。
16. 適当な位置で停止させ、木材を抜き取る。
17. 安全柵を取り付ける。

新品のプーリーセットとガイドローラー 交換後のプーリーとガイドローラー
写真.1 木材を差し込んで固定 写真.2 ボルトで軸を抜く 写真.3 割ピンの代わり

15年以上経過し、泥水に水没したプーリーとガイドローラーを点検してみた

 なんと、プーリーの動作は新品と全く変わらない。
この様子ではベアリングが痛んでないのは当然として、泥も入ってなかったのではないか?
ガイドローラーは毎月動きの点検と給油をしているので、やはりスムーズに動く。 まあ、こちらは新品に比べるとやや微細粉(泥)が入っているような感触はあるが動きは何の問題もない。
 これなら綺麗にクリーニングして予備として取っておける。
どうやら交換の必要は無かったようだけど、要は気分の問題。 精神安定上、やはり交換して良かった。

ガイドローラー

ガイドローラーは2種類使われているが、最下段のは写真.4のように取り付けてある。
全てのガイドローラーは支柱とのクリアランスが微調整出来るようになっており、交換も非常に簡単。

各ユニット上下のガイドローラー×40個 中間部Lアングルのガイドローラー×16個

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