印象
製作自体は難しいポイントもなく日曜日で十分完成出来るが、いざ出来てしまうとあそこをこうしたい、ここはこんな部品を使いたかったとまあ、色々後悔も出てくるが思いつきで作ったスピーカーであることを考えると結構いけていると納得かな。
これからやる事としたら、
1.仮想グランドに付けているバラストの調整
2.スピーカーコードをライカル線に換えてみる。
3.将来的には管をアクリルか硬質アルミでやってみたい。
肝心の音はどうなんだろう。
出来上がって早速、予備のクリスキットMark8D+P-35Uに繋いでみる。
デッキ類はメインのクリスキットに繋がっているので、取り敢えず、中国製のCDウオークマン(¥2,980で買ってきた物)をMark-8Dに繋ぐ。
クリスキットはマルチで使っているので、プリとパワーだけでドライブするのはもう10年ぶりか。
まずは無音状態でプリアンプのボリュームを最大に上げ、スピーカーユニットに耳を付けてみる。 当たり前のように全くの静寂・・・・・・何のノイズ、ハム音もしない。
次に、CDウオークマン(ウオークマンはソニーの商標だったっけか、ハンディーCDプレーヤーって言うのかなあ??)にクラシック曲をセットして演奏スタート。 幾つかのチェックポイントを聴いてから別の曲。 何枚か聴いた後今度はジャズ・・・・色んなジャンルの曲を聴いた後、最後に僕がもっとも親しんだギター独奏とアンサンブル、そしてオケをじっくり聴いてみる。
音のスケールは確かにとても9cm一発の物とは思えない。
SPが上向きのせいか、音の広がりがとても自然で部屋中よどみなく行き渡る感じがする。
定位もいいのには驚いたな。
クリスのマルチシステムに比べると音の鮮度や輪郭はやはりぼけているけれど、思っていた程のぼけもなく下手なメーカー製高級品使うよりこちらの方が好感が持てる・・・・かも。 BGMに使うにはいいね。
ただ、やはりなんて言うんだろう、プラスチック臭さ(音の)が僅かに感じられる時がある。
殆ど気にならないんだけれど、ちょっと注意するとそんな気配を感じると言うかね。
それから、人の声なら声質によって、また楽器によっては時々それが強調される場合があるようだね。
このスピーカーの自作サイトやタイムドメイン関連のサイトを見ると、低音不足云々って言葉を見受けたけれど、僕の場合、実際のコンサート(クラシック系)で聴く音のバランスで聴ければそれで良いと思っている。
その意味では、この位のバランスが丁度良い(この位って・・・・・どの位?って聴かれそうだけど)。
そう、生楽器による実際の生演奏では多くの人が想像しているほど音域を広く感じないし、刺激音もないし、音の密度も濃すぎることは無いんですよね。
これを書いたついでに書いとくとね、実際に楽器を演奏する人(出来ればやはりいい楽器を使っていないとダメです・・・・こればかりはね、駄目な楽器をいつも使っていて、その音や表現力がその楽器の能力だと体が覚えてしまうとなかなか修正が効きません。 だから、楽器をはじめるときは出来るだけ無理してでもいいのを手に入れるべきです。 そして、自分の能力がその楽器を越えたときは、躊躇なくより上の物に買い換える方がいいんだけれど、なかなかね、先立つものが・・・・・)や普段からいい生演奏を聴き慣れている人はね、オーディオなんかで音楽を聴くとき、無意識に耳に入ってきた音を補正して聴いていると思う。
この補正が最小限で済ませられる装置が、僕にとっては一番理想の装置だと思ってます。
その点でいくと、クリスキットにせよオーディオテクネやオーディオFSK、タイムドメインなんかは同じ線上にあるように思えます。 まあ、好き嫌いが分かれるところでしょうけれど、僕は大好きです。
追稿:
2008年5月5日現在、以下の改良を加えました。
1.ゲルをゲル・OK・パッキンに変更。
2.インクリーザー内壁に鉛テープを貼りつける。
3.コードをライカル線に変更。
4.仮想グランドの重量増加。(鉄筋をもらってきて追加)
結果は・・・・解像度が上がった。
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